フェンダージャパン愛用のプロギタリスト!フジファブリック山内総一郎の音色に衝撃を受けジャパンヴィンテージの価値を再認識

フジファブリック山内総一郎×フェンダージャパンST62 ジャパンヴィンテージギター

デビュー当時からフェンダージャパンのギターを愛用していたプロギタリストの1人、フジファブリックの山内総一郎さん。

私が彼の演奏を生で聴いたのは、フジファブリックがデビューして間もない頃のことでした。

当時、私はタワーレコードでCDを軽く試聴したことがあった程度で、その時点では正直あまり興味が湧いていませんでした。

たまたま複数のバンドが参加する野外イベントにフジファブリックが出演していて、そこで初めて山内総一郎さんのギターの生音に衝撃を受けました。

しかも後で知ったのですが、そのライブで使用されていたメインギターは、高級なUSA製ではなく「フェンダージャパンのST62」だったのです。

この記事では、生で聴いて衝撃を受けた山内総一郎さんのギターの音色と、プロギタリストにも使用されるフェンダージャパンST62の本当の魅力、そして今ジャパンヴィンテージが異常なほど高値で取引されている理由について語ります。

プロギタリスト山内総一郎が奏でるフェンダージャパンの音色

確か2004年頃の野外イベントでした。

フジファブリックについては当時それほど興味がなく、彼らの演奏が始まるまでは後ろの方で座り込んで休んでいました。

でも、1曲目のカッティングが始まった途端、一緒に行った友人と同時に腰を上げ演奏が終わる頃にはステージ近くまで移動して釘付けになっていました。

ジャキジャキとキレの良いカッティングなのに、耳に痛くない心地良い倍音を含んだストラトの音。

タイトなリズム隊との絡みが絶妙で、ギターのカッティングが長く続くごとにトランス状態に入っていくような不思議な感覚を覚えました。

それまで生のギターカッティングを聴いて衝撃を受けたのは、山口富士夫さん、Charさん、レピッシュの杉本恭一さんなどでしたが、山内さんのカッティングは他の3人ともまた違う、独特の音のキレ感でした。

また彼がギターソロを弾くと、今度は太くてヴィブラート無しでも青空に突き抜けるような音色で響き渡ります。

ライブ後、友人と食事をしながら「あのギターの音、凄かったな…」と熱く語り合ったのを今でも鮮明に覚えています。

デビューアルバムをCDショップで試聴した時の音とはまるで違う、分厚い生の音。

そのギャップはおそらく当時のマスタリング技術の影響だと思うのですが、やっぱり「ライブの生音で確かめないと本当の凄さはわからない!」と痛感させられた瞬間でした。

その時彼が弾いていたギターはメタリックブルー(レイクプラシッドブルー)のストラトキャスターでした。

あまり見かけないカラーとマッチングヘッド(ヘッドもボディと同色)が強く印象に残っていて、当時はてっきり「本家フェンダーUSA製のヴィンテージだろう」と思い込んでいました。

あのストラトが、私の愛器と同じ「フェンダージャパンのST62」だと知ったのは、それから何年も経ってからのことでした。

今のメインギターUSA製と、当時愛用の「Fender Japan ST62」との関係

フジファブリック山内総一郎Fernderストラトキャスター

山内総一郎さんのメインギターといえば、トレードマークとも言える赤のフェンダーUSA(1962年製)ストラトキャスターを思い浮かべるファンが多いと思います。

そのギターはデビュー後に偶然入った中野の楽器屋で見つけて一目惚れしたものだそうです。

一方、私がライブで見たあの青いフェンダージャパンST62(1993年製)は、彼が中学生の頃に父親に買ってもらった「初めてのエレキギター」だったとのこと。

ST62は、まさに62年製のフェンダーUSAを忠実にコピーしたモデルです。

そう考えると、山内さんがのちに赤いUSA製の62年メインギターに出会った瞬間、「これだ!」としっくりきたのも頷けますね。

まさにブルーのフェンダージャパンは、彼の原点のギターだったのでしょう。

ちなみに、Charさんのギター対談番組「Char meets 山内総一郎編」でも、この思い出深いフェンダージャパンST62が紹介されていました。

【山内総一郎氏 所有の Fender Japan ST62】

  • 製造年:1993年製
  • スペック:メイプルネック、ローズウッド指板
  • カラー:レイクプラシッドブルー(マッチングヘッド)
  • 改造点:ピックアップをGrinning Dogに変更など

本家フェンダーが逆コピー!?品質の高さを証明する山内モデル

フジファブリック山内総一郎モデルFenderST62ストラトキャスター(ブルー)

実は近年、ギター業界がざわつく驚きのニュースがありました。

なんと、フェンダーの最高峰である「Fender Custom Shop」から、山内総一郎さんが所有するこの青いフェンダージャパンST62を、マスタービルダーが完全プロファイリングして再現したシグネチャーモデルが発売されたのです。

つまり、本家フェンダー社がかつてのフェンダージャパン社(当時はライセンス生産の別会社)の個体を「逆コピー」するような形で復活させたということです。

最高峰のビルダーが本気で再現したくなるほど、当時のフェンダージャパン製のギターは「楽器としての品質や鳴り」が素晴らしかったという何よりの証明です。

最近は、1980〜1990年代の日本製ギター(ジャパンヴィンテージ)が中古市場で高額に取引されており、当時の定価の3〜4倍の価格で売買されることも珍しくありませんが、プロの現場でも第一線で通用する品質を考えれば、 その高騰ぶりも納得できます。

fenderjapan-st62-65(1982年製)当たり年機種

ちなみに、私の愛用するフェンダージャパンST-62-65(定価65,000円)も、傷あり・パーツ欠損ありというコンディションにも関わらず、買取専門店の査定で118,400円という驚きの価格が付きました。(査定だけして。売らずに今も使ってあますが)

ジャパンヴィンテージの買取価格が異常に高騰している理由

なぜ古いフェンダージャパンの価格がこれほど高騰しているのか?

その理由はシンプルで「作りが良くて音が良いから」。

まず、これが大前提です。

当時は世界的に良質な木材が豊富にありました。

その良質な素材を使い、本家フェンダー社の技術指導のもと日本の職人たちの高い技術力(特にフジゲン製造期など)で組み上げられていたのです。

特に初期のものは個体ごとの品質差(ハズレ)が少ないのも特徴です。

そんな良質なギターが40年近い年月を経て、ヴィンテージならではの「枯れた音」と「見た目の風格」を備えたのですから、世界中のギターマニアやプロギタリストが黙っているわけはありません。

そこにYouTubeなどで「日本製の古いギターが凄いらしい」という評判が世界中に広まり、さらに今は円安も手伝って海外バイヤーが買い漁るようになったため現在の異常な価格高騰に繋がったというわけです。

【まとめ】押入れに眠るギターの「本当の価値」を知ろう

初めてフジファブリックを生で見て、山内総一郎さんのギターの音に衝撃を受けたあの青いストラトがフェンダージャパンだったと知って改めて思ったことがあります。

それは、今は中古でしか手に入らない良質なフェンダージャパンは「弾かれるべき人に弾かれ、後世に残り続けるべきギターだ」ということです。

フェンダージャパンは、当時の私たちにとっては「初心者でも手が届くお手頃なギター」でした。

だからこそ今になっては誰にも弾かれず、実家やクローゼットの奥にひっそり眠っている個体がまだまだたくさんあるはずです。

でも、楽器は弾かれてこそ生きます。

もしあなたの手元にずっと弾いていない古い日本製ギターがあるなら、そのまま劣化させてしまう前に一度「今の価値」を確かめてみて欲しい。

今の市場価値を知ることで「こんなに価値があるならまた弾いてみよう」と愛情が再燃するかもしれませんし、「この価値をわかってくれる次のオーナーに譲ろう」と決心するかもしれません。

とにかく近所のリサイクルショップに適当に持ち込むのだけは絶対にやめておいた方がいいです。

ジャパンヴィンテージの価値がわからない店員に、二束三文で買い叩かれて大損してしまいます。(私も一回失敗してます)

フェンダージャパンに限らずグレコ、トーカイ、ヤマハ、フェルナンデスなど、昔のバンドブーム時代なら周りの誰もが当たり前に持っていた日本製ギターが、ここにきて急にお宝品になっています。

売るか売らないかはさておき、一度査定してみてください。

数万円どころか10万円以上もマジでありえますよ。

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