2本目のギター選びで大切なこと。私が40年ずっと弾き続ける理由と後悔しない選び方

2本目のギター(フェンダージャパンST62ストラト) エレキギターの豆知識

こんにちは。ギター歴40年、サウンドエンジニア歴12年のTakaです。

先日、21歳の甥っ子からこんな相談を受けました。

「そろそろ2本目のギターが欲しいけど迷ってる。どうやって選べばいい?」

そう言われて気づいたのですが、私が一番永く弾き続けているギターはまさに2本目に買ったギター(1982年製 Fender Japanのストラト)です。

「確かに、2本目のギター選びは重要かも?」

そう思って私のギター仲間5人に聞いてみたところ、実は私を含めた6人中4人が「2本目に買ったギターを今も使い続けていた」のです。

この記事では、彼らへのヒアリングで見えてきた「2本目のギターを一生モノにするための意外な共通点」と、後悔しない選び方の基準を解説します。

2本目選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

「2本目のギターはどうやって選んだ?」を6人に聞いてみた

まずは、ギター仲間6人(30代~50代)に「2本目のギターをどうやって選んだか?」をヒアリングし、表にまとめてみました。

【2本目のギターを今も弾いているか?】

今も弾いてる?購入ギター定価購入動機(共通点)
〇Fender Japan ストラト6.5万円友人宅で弾いて一目惚れし、頼み込んで3万円で売ってもらった。【直感】
〇YAMAHA SG6万円高中正義のライブを観て「これだ」と思い翌日買いに行った【直感】
〇Ibanez (アイバニーズ)10万円友人宅で弾いて直感で一目惚れ【直感】
〇Fender テレキャスター17万円楽器屋で一目惚れ。ほぼ見た目だけで選んだ。良い音出せるまで練習しまくった。【直感】
×TOKAI レスポール風8万円同行した大学の先輩に勧められた。「これなら飽きが来ない」と言われたが飽きてしまった涙【他人の意見】
×Bacchus ムスタング風4.8万円軽音サークル内で誰も持ってない色とデザインを探してオレンジのムスタング風ギターを買ったが1年後に後輩に売った。【周りとの比較】

こうして見ると、「ずっと使い続けているか?否か?」の違いに、購入価格やタイミングはあまり関係ありませんでした。

一方、2本目に買ったギターを今も使っている4人の共通点は明確で「理屈ではなく直感を最優先した」「定番ブランドを選んだ」という2点です。

みんなで話した結論は、「毎回ギターを買うときはいろいろ考えるけど、結局は直感で買ったギターの方が弾きまくるから愛着わくよね」という意見で一致しました。

2本目のギター選びこそ「直感」を信じるべき理由

2本目のギター選びって、すごく悩みますね。
いろいろギターの知識がついた上で選ぶのですから当然のことです。

でも理屈だけでギターを選ぶと失敗します。

「理屈抜きで、このギターが欲しい」「なんかワクワクする」という直感を忘れないでください。

1本目のギターを選んだ時もワクワクしたと思いますが、ギターのことをよくわからないまま選んだはず。楽器屋でギターを渡されても緊張するだけで選ぶ基準もなく、とにかく「自分のギターを持つこと」にワクワクして選んだのだと思います。

でも、2本目は違います。

すでに今のギター(1本目)と比べて「ネックは太いのか?細いのか?」「ピックアップはシングルコイルなのか?ハムバッカーなのか?」「アームは?」「ブランドは?」…など

知識が増えた分いろいろ悩む要素が多くなっています。

「直感」を優先すると上手くなる

2本目のギターを探す人は、個人差はあれどすでにある程度はギターが弾けるようになっているはずです。

理屈抜きで「これが欲しい」と思うギターを買うと、モチベーションが上がり練習に熱が入ります。

たくさん弾くとギターはどんどん上手くなり、上手くなると良い音で鳴らせるようになり、それが「自分の音」になります。

だからこそ2本目のギターは「どのスペックを選ぶか?」以上に、「どれが1番ワクワクできるか?」という直感が大切です。

1本目とは違い、すでにスペックを選ぶだけの知識は付いているので、頭だけでなく、直感を優先する意識がとても大切、という話です。

5年後、10年後も愛せる「ブランド」を選ぶ

人気ギターブランドのヘッドロゴ

もう一つ、2本目のギター選びで絶対に押さえておきたいのが「ブランド」です。

ここは少し理屈になりますが、永く弾き続けるためにはこれも重要です。

「5年後、10年後でもそのブランドのロゴが入ったギターを弾きたいと思えるか?」

6人のヒアリングで「ずっと使い続けている」と回答した4人のギターは、Fender、YAMAHA、Ibanezと、世界中のプロが愛用する定番ブランドでした。

一方で弾かなくなった2人は、少し妥協して安価なエントリーモデルのブランドを選んでいました。

無理して高いものは選ばなくていいので「5年後、10年後の自分がそのギターを弾いている姿」イメージして納得できるブランドを妥協せず選ぶようにしてください。

2本目の「予算」と「買うタイミング」は?

価格(予算)はあまり気にしなくていい

私は定価6.5万円のFender Japanを友達から3万円で譲ってもらい、今も弾いています。ずっと使っている4人中2人は10万円未満のギターです。

名の知れたブランドで5万円〜10万円以上のクラスなら、品質的な問題はほぼありません。

ただ、あまりに安いギターを妥協して買うと上達しない時に「ギターが安いせいだ」と言い訳をしてしまうので、できれば1本目よりは少し高めの価格帯を選ぶのが良いでしょう。

買うタイミングは「欲しいと思った時」

「1本目を買ってから何年くらいで次のギターを買えばいい?」と質問されることも時々ありますが、正直これもあまり気にしなくて良いです。

もちろんある程度はギターが弾けるようになってからでないと2本目を買っても挫折するので、あえて言うなら1年以上を目安にするといいでしょう。

さすがに、まともにコードも押さえられないようなタイミングだとそれこそどんなギターを選べばいいかもわからないと思いますが、そうでなければ「欲しい」と思った時がベストタイミングです。

失敗しない「音」の選び方(ピックアップと憧れ)

ギター選びで「音」は大切。もちろんいろんなギターを試奏した上で決めるのがベターです。

でも楽器屋で「試奏するのは緊張する」「弾いても良くわからない」という人も多いと思うので、「音」に関わる簡単な判断基準を紹介しておきます。

そもそも「良い音」と言っても好み次第です。世界中にいろんなギタリストがいてそれぞれが全く異なる音色を奏でているので正解はありません。

特にエレキギターは、ギターそのものだけでなくアップやエフェクターなどの周辺機器の影響が大きく、さらにその人の「弾き方」で変わります。

つまり「好きな音」に近づける方法が、その人にとっての「良い音」に近づける方法。

そうした上で「ピックアップ」と「憧れるギタリスト」という2つの基準で選ぶのが一番の近道です。
あとはその音に近づけるように練習するだけです。

1. ピックアップ(マイク)の種類で決める

世の中のエレキギターの9割は、以下のどちらかのタイプのピックアップを搭載しています。

最初にどちらが自分に向いているのか?を決めるだけで、ギター選びの選択肢はかなり絞り込めます。

  • シングルコイル(Fender系など): クリーンやクランチ(軽い歪み)が得意。音の輪郭がくっきりしており、繊細なニュアンスやカッティングに向いています。
  • ハムバッカー(Gibson系など): 深く歪ませた時の分厚いサウンドが特徴。ハードロックやヘビーメタルの他、フュージョンなどサスティーン(音の伸び)を活かしたソロ弾きに向いています。
    ※その他、P-90タイプもありますがかなりレアですので最初は無理に選ばなくても大丈夫です。大元はGibsonが開発したピックアップで、上の2つのピックアップのちょうど中間的な独特の太い音です。
エレキギターの主なピックアップ

2. 「憧れのギタリスト」と同じモデルを選ぶ

ギターを弾く人

最も間違いないのがこれです。

「こんな音を出したい」と憧れるギタリストが使っているモデル(ストラト、テレキャス、レスポールなど)と同じ形のギターを選ぶという方法です。

全く同じブランドの数十万円する高級機である必要はありません。

モデル(形とピックアップ構成)さえ同じなら、あとはエフェクターとあなた自身の練習次第で憧れの音にかなり近づけることができます。

もし好きはギタリストが、いろんなタイプのギターを使っているなら、動画などでライブ映像を見て「この音が出したい」という演奏で使っているギターを参考にすればOKです。

ギター購入時の注意点

2本目のギターを探している人は、若い人も多いと思うので一応忠告しておきます。

「欲しいギターがあるけど、資金が足りない」という場合でも、リボ払いだけはやめた方がいいです。

普通の分割払いなら月々の支払い額もゴールも明確なので支払プランは立てられますが、安易にリボを選んでしまうと後々困ります。

今はギターの価格が上がっているので高いギターが欲しくなる気持ちはわかりますが、無理だけはしないでください。

先に、1本目のギターを査定しておくのもアリ

ギターを買う時に前のギターを買取に出して、その収入を次のギターの軍資金にするというのもアリです。

ただし、先に1本目のギターを売ってしまうと2本目を入手するまで弾けなくなるので要注意。

ですので2本目を買う前に、買取査定だけ済ましておくと安心です。

「1本目のギターが実際、いくらで買取ってもらえるのか?」を事前に把握しておけば2本目のギターの予算も立てやすくなります。

ここ数年どんどんギターの値段が上がっていますが、逆に言うとギターの買取価格も上がっているということ。
今は日本製のギターも中古市場での販売価格が高騰し、特に古い日本製ギターは定価の2〜3倍以上になることも普通にあります。

定価50,000円だった私のGrecoレスポールも59,000円で売れたので、査定額を調べておくのはおすすめです。

最近は出張で無料査定してくれる楽器専門の買取業者も多いので、ギターの査定も気軽にできるようになりました。

まとめ:2本目のギターは「一生の相棒」になる

整理します。2本目のギター選びで後悔しないためのポイントは以下の通りです。

  1. スペックなどの理屈より「直感」を最優先する
  2. 5年後、10年後、年齢が上がっても使える「定番ブランド」を選ぶ
  3. 音は「ピックアップの種類」「好きなギタリストのモデル」で決める
  4. 予算は無理をしないこと。(リボは×)
  5. 1本目のギターは事前に査定しておく

2本目のギターは、選び方次第で「一生モノ」になる可能性が高いです。

ギター仲間6人みんなで話した結論は、「毎回ギターを買うときはいろいろ考えるけど、結局は直感で買ったギターの方が弾きまくるから愛着わくよね」という意見で一致しました。

あなたも無理はせず、でも自分の気持ちに妥協せず「欲しい」と思えるギターを選んでください。