エレキギターに憧れて、初めて買ったのが中学生の頃。GrecoのEG500 Super Power Custom(レスポールタイプ/ブラウンサンバースト)でした。定価5万円を確か値引きしてもらい4万8千円ぐらいで購入。当時は消費税なしの時代です。
あれから約40年、結婚して以来ずっとクローゼットの奥にしまってあって、何度も「手放そうか?」と迷った末、ついに楽器買取専門店に売りました。
これまでのどのギターよりもドキドキしながら買った想い出いっぱいのギターを売ったわけですが、今の率直な気持ちとリアルな買取価格について公開します。
もし弾かなくなったギターを売ろうかどうかと悩んでいる人がおられたらぜひ参考にしてみてください。
初めてのエレキギターGreco EG500を売った率直な感想
もちろんいろいろ複雑な気持ちもありますが、でも実際に売った後の率直な気持ちは「売って良かった」です。
理由は大きく3つあります。
1.愛着のあるギターがまた誰かに弾かれて息を吹き返した
売ってよかったと思えた1つ目の理由は、ずっと箪笥(たんす)の肥やしになっていたギターがまた生き返ったから。
誰にも弾かれないギターは生きているとは言えませんが、売れるということはまた誰かに弾かれて息を吹き返すということです。
初めて買ったエレキギターなだけに想い出や愛着はあったのですが、実際には何年も全く弾いていませんでした。
このGreco EG500を購入したのは中学生の頃。当時と今では演奏する音楽も変わっており、またギターに求める音も変わっています。
今はエレキギターなら基本的にFender系の音、特にストラトやテレキャスター等のシングルコイルのギターが好みで、EG500の様なハムバッカー系にはなかなか手が伸びません。
お金を払って「このギターが欲しい」という人に弾いてもらえるなら、それはギターにとって嬉しいことです。
2.ジャパンヴィンテージ高騰!定価超えの「59,000円」で売れた
実はこれまでにも何度かこのギターを手放そうと思ったことはありましたが、5〜6年前までGreco EG500は中古市場での買取相場は4,000円〜6,000円ほどでした。
さすがに安すぎると思い断念していましたが、最近ジャパンヴィンテージギターの価格が高騰しているのを知り、ダメ元で買取査定したところ、なんと59,000円の買取価格(査定額)が付きました。
定価50,000円のギターが、40年後に約6万円になっていたのです。「売るなら今だ!」と思い手放すことを決意しました。
単純に「お金が入る」というのも嬉しいことですが、「このギターにそれだけの価値がある」という事実が何より嬉しいことでした。
3.売ったお金で新しいアンプを購入し、ギターライフが充実した

ギターを売ったお金でYAMAHA THR5という小型アンプを買いました。
ずっと古いRolandのアンプを使っていましたが、ガリ(接触不良)も出て場所もとるのでこの機会に買い替えました。
YAMAHA THR5はかなり小型ながら音も良く(大型アンプのシミュレーションが秀逸)エフェクターも充実。デザインもおしゃれで家庭用ギターアンプとしては申し分ないです。
Grecoのギターを売ったお金でアンプを買ってもまだ3万円以上残るので、これもギター周りのパーツに当てるつもりです。
愛着のあるギターでしたが、そのお金でさらに今のギターライフが充実したので後悔は全くありません。
人生で一番買って感動した「Greco EG500」との想い出

ここからちょっと熱く語ってしまいますが、私にとってGreco EG500はそれぐらい想い出いっぱいのギターなんです。
初めてエレキギターを買ったのは中学生の時。ラジオから流れるロックにシビれ、新聞の番組表で「ロック」の文字を探しては印をつけて片っ端からカセットに録音して聴いていました。
当時は海外ならジャーニーやゲイリームーア、あとは日本の子供ばんどやARB、オフコースなどジャンルもバラバラ。共通点は「エレキギターが入っていること」という1点です。
「とにかくエレキが欲しい」と思い、最初は1万5千円ぐらいの初心者向け「エレキ+アンプ」セットを買うと決意。
ただエレキを持つ従兄弟に相談すると「安いのはやめとけ!お金貸すから最低5万円ぐらいのにしろ!」とまで言われ、ずっと貯めていた貯金を全部持って楽器屋に行きました。
楽器屋でGreco EG500に一目惚れ
楽器屋に行くまでレスポールタイプは眼中になく、ストラトかヘビメタっぽいシャープなギターをイメージしていたのですが、EG500を見て一目惚れしました。
渋いブラウンサンバーストのツヤツヤのボディにキラキラ光る金色のパーツ、高級感あふれるヘッド、しかも定価がちょうど5万円で「これしかない!」と決めました。
従兄弟が代わりに試奏してくれたのですが、アンプから出るその太い音に一瞬でシビれました。
私の人生で1番、買って感動した物がこのGreco EG500です。やっぱり初めてのエレキには興奮しました。
毎日学校から帰るとケースから出してこのギターを弾いていた、というか見惚れていました。
レスポールの代名詞とも言えるギタリスト、ジミー・ペイジのレッドツェッペリンが好きになったのも、このギターを買ったことがきっかけです。
だからこそ、今どこかの誰かに大切に弾かれていると思うと、嬉しい気持ちになります。
当時定価5万円の古い国産ギターを、わざわざ5万9千円以上の価値を認めて買ってくれた人はきっと大切に扱ってくれるでしょうし、この先もまた誰かに受け継がれるものと思っています。
古いジャパンヴィンテージギターを少しでも高く売るコツ
私のように、弾かなくなった大切なギターを少しでも高く売るなら、「タイミング」と「どこで売るか」が最大のポイントです。
売るタイミング:国産オールドギターなら「今」がベスト
Greco、TOKAI、Aria Pro II、Fender Japanなど、特に1980年〜1990年代に製造された日本製ギターは「ジャパンヴィンテージギター」として世界的に人気があり、現在価格が異常なほど高騰しています。
この価格高騰は2022年頃から続いていて、もちろんこの先も上がる可能性はあります。
ただ最近YouTubeなどで「価格高騰」の噂が広まっていて、売りに出す人もかなり増えてきています。
売る人が増えて中古市場の在庫が増えれば価格は下がる可能性があるので、価格高騰している「今」のうちに売る、または査定だけでもしておくことを強くおすすめします。
実は私も一度、ギターを売るタイミングをミスって後悔した経験があるので。
高く売る方法:フリマアプリは上級者限定
単純に「1番高く売る方法」ということなら、かなり厳しめの条件付きですがメルカリやヤフオクなどのフリマアプリでエンドユーザーに直接売るのが一番です。
ただし、それが成立するのは以下の条件をすべて満たせる場合のみです。
- ギターの状態が良い
- 自分で正しくメンテナンスや整備ができる
- パーツなどギターの知識が豊富(購入希望者からのマニアックな質問に何でも答えられる)
特にメルカリやヤフオクで高く購入する人ほど、細かくギターの状態(トラスロッドの残りやフレットの減り、パーツのオリジナル性など)について質問されます。
また、配送中のトラブルリスクや、実際に届いた後に「思った状態と違う」とクレームになり減額されるリスクもあります。
つまり自分で直接売るのは、かなりの上級者に限られるというわけです。
あと、そもそもGrecoなどジャパンヴィンテージ系のギターは、海外に高額購入者が多いので、海外販売ルートのある買取専門店で売る方が、フリマアプリで日本人に直接売るより高く買い取ってもらえたりします。
一般の人は「楽器知識のある買取専門店」での相見積もりが正解
上記の条件を満たさない一般の人なら、無料で出張査定してくれる買取専門店で相見積もりをとって、1番高く査定してくれる業者に売るのが結果的に最も安全で高く売れる方法です。
その際に1番大切なのは「ギターやベースの専門知識がある査定士のいる業者を選ぶこと」です。
例えば、ハードオフやセカンドストリートなど一般のリサイクルショップだと、楽器専門ではないスタッフがブランド名や型番、外見的な傷だけでマニュアル通りに査定してしまうため、特にGrecoなどの歴史ある国産ギターのプレミア価値が見落とされ、査定額が安くなることが多々あります。
私の経験上、「楽器の買取屋さん」「福ちゃん」「バイセル」あたりで相見積もりをとっておくと間違いありません。
【最後に】

私のGreco EG500(定価5万円)の買取価格は59,000円でした。
この金額は、オリジナルピックアップのままだったことや、希少なブラウンサンバースト色だったこと、木目の良さや色あせぐあいが絶妙だったことなど好条件が重なったことがプラスになったからです。
でもそこまで好条件がそろわなくても、当時の日本製ギターなら数万円の買取価格は付く可能性大です。
愛着のある古いギターほど、中々手放せずにずっと押入れにしまい込んでいる人も多いと思います。
ただ、弾いてないギターを置いておくだけだと大切なギターも浮かばれません。
高く買って大切に使ってくれる人の手に渡り、自分はそのお金で欲しいもの(ギター周辺機器がおすすめ)を買って、今からのギターライフを充実させた方が、みんな(ギター自体も買い手も)幸せです。
売るか売らないかは査定してから考えればいいので、一度ぜひ自分のギターの価値を確認してみてください。
ジャパンヴィンテージ人気がピークの今ならお宝品認定される可能性は充分あります。

